映画「いきたひ」

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2017年5月6日 19:00 札幌エルプラザ

映画「いきたひ〜家族で看取る」上映会&長谷川ひろこ監督講演会 に参加してきました。

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映画は3章に分かれていて、

1章 看取り士・柴田久美子さんへのインタビュー

2章 看取った人達・家族を抱いて看取った人達や、在宅介護をする人、訪問医師、葬儀屋へのインタビュー

3章 共にいます・監督自らが4人の子供達と共に自宅で夫を看取りまでの記録映像

です。

映画を見て、妻を看取った時の事が思い起こされました。看取りの「看」という文字は、手と目をつかって全てを受け取る事とお話しされていました。妻は約60日間の闘病生活を自宅で過ごしました。最後の1週間だけは、ホスピス病棟に入院しました。その間、妻からはたくさんの事を受け取る事が出来ました。また、不思議な事がたくさん起こりました。

「看取る」と言うのは「覚悟と信頼」だと思います。私たち夫婦が結婚してから、たくさんの喜びや苦しみを共有しました。お互いに思いをぶつけ合いながら、日々生活していくその経過のなかで、お互いの事を理解し合う事が出来たと思っています。

本人が望んだ自宅での時間。それをできるだけ叶えるために奔走した。家族や友人達の温かなサポート。その時初めて、命のバトンを受け取る事ができたと感じました。

映画のなかに出てくる人々に起こっている現実は、私たちの想像以上の出来がとが起こっているのだと思います。自分もそうだったと共感する事が多々あります。生きる事と死ぬ事をしっかりと見つめ、自分はどのように看取られたいか、自分はどのように看取りたいか。しっかりと自分の事として考える必要があると思います。

日蓮聖人は「されば先ずは、臨終の事を習うて後に他事を習うべし」と訓示されています。死は決して怖いものではないはずです。自分の命のバトンを誰にどのように受け渡したいのかをしっかりと考えて生きたいと思いました。